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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2019年11月19日(火)

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知事記者会見

2019年11月19日(火)


知事発表:「世界クラスの資源・人材群」が91件に!、「静岡県IoT推進ラボ」オープン、大井川上流部の現地状況確認、ふじのくに公務員の心得八箇条、第19回全国中学生都道府県対抗野球大会in伊豆
記者質問:ふじのくに公務員の心得八箇条
幹事社質問:リニア中央新幹線
幹事社質問:リニア中央新幹線
幹事社質問:リニア中央新幹線
幹事社質問:リニア中央新幹線

知事発表:「世界クラスの資源・人材群」が91件に!、「静岡県IoT推進ラボ」オープン、大井川上流部の現地状況確認、ふじのくに公務員の心得八箇条、第19回全国中学生都道府県対抗野球大会in伊豆

(知事)

 秋らしくなってまいりました。今日の花はたくさんあります。ピンクがガーベラ。ありませんね、ガーベラありますか。これですね。それから、薄いピンクのバラ。白はトルコキギョウです。緑が風船唐綿というもの。それから葉っぱはキキョウラン、枝はコリヤナギ。白の実はヒペリカム。赤はグロリオサであります。

「世界クラスの資源・人材群」が91件に!

 さて、発表項目は、3点ございます。まず、世界クラスの資源・人材群が何と91件に相成りました。今月7日から15日にかけまして、ドバイ2019世界パラリンピック陸上競技選手権大会が開催されました。この大会に出場した本県出身の佐藤友祈(ともき)選手が車いす400メートル、1500メートルの種目で金メダル。山本篤選手が走り幅跳びで銅メダルを獲得なさいました。この結果を受けまして、佐藤選手と山本選手は東京パラリンピック代表に内定いたしました。本県出身者としては初めてとなる東京パラリンピック代表の内定であります。この朗報、大変、われわれを励ますものであります。お二人をはじめ、本県関係選手のご活躍を期待したいと存じます。これで本県の世界クラスの資源・人材群は、お二人の活躍を加え、富士山の世界遺産登録から数えまして、合計91件となりました。ちなみに、すでにお二人は世界クラスに登録されております。佐藤選手がNO.36、54、山本選手はNO.34、55。それぞれ年次が違います。年次が違うごとに、その年ごとに、世界クラスになられた方々、あるいは地域資源を登録してるというのがこの方針であります。100件になったら何かやりましょうか。こんなところないんじゃないですかね。恐らく令和2年度中に、100件達成も可能かなという。見えてまいったところであります。

「静岡県IoT推進ラボ」オープン

 二つ目の発表項目でありますけれども、静岡県IoT推進ラボのオープンについてであります。近年、人口減少あるいは少子高齢化が急速に進んでおりますが、そうした中、本県経済の持続的な発展を実現していくためには、IoTあるいは、artificial intelligence、AIなどの先端技術の導入による生産性の向上が必要不可欠となっております。全国的な認識でありますけれども、県内企業からは、IoT技術の導入には関心があると。しかし、具体的にどうしたらいいか分からない。導入事例を示してくださいといった相談が数多く、県の方に寄せられております。こうした企業からのご要望を踏まえまして、県工業技術研究所に、IoT機能の機器の展示等を行う、静岡県IoT推進ラボ、今月29日にオープンいたします。オープンに先立ちまして、その前の日の28日に関係者をお招きいたして内覧会を開催いたします。展示企業から機器のご説明、あるいはデモンストレーションを行っていただきます。静岡県IoT推進ラボは、展示体験室と研修室の二つから成ります。展示体験室では、製造現場をイメージできる最新のIoT技術を備えたモデル機器を展示いたします。展示機器は、公募によって選定した民間企業8社のご協力によりまして、無償で借り受けるものであります。またもう一つの研修室では、展示体験室に設置した機器の遠隔操作を体験できるほか、経営者や現場技術者等を対象としたセミナー、講習会を開催いたします。ラボは29日以降、平日であればいつでも見学は可能です。そして工業技術研究所の職員がご対応を申し上げます。展示機器は、定期的に入れ替えます。そして常に最新の技術を紹介していくというふうに方針を決めておりまして、静岡県IoT推進ラボを拠点として、県内企業へのIoT技術の導入を一層推進していくつもりでございます。

大井川上流部の現地状況確認

 三つ目の発表項目でありますけれども、大井川上流部の現地状況確認に関わるものでございまして、リニア工事に伴う流量の減少が懸念されておりますのが大井川上流部でありますが、11月7日木曜日に、県のくらし・環境部参事の田島さん、それから環境局自然保護課主任の小松さん、そして技師の芹澤さんが、その3名が、状況確認のために、現地に赴かれました。実はこれ私が指示したわけでありません。私は、自ら台風19号の影響がどうなってるかということで見に行かなくちゃならないと思ってたんですけれども、この3人は自ら見に行かれて、一番奥の、西俣のところまで、いわゆる本体工事に入る拠点のところでありますが、そこまで行かれたのとのことで、大変立派なことだと思っております。台風19号により甚大な被害を受けたとされる林道東俣線、ならびに特種東海製紙株式会社の管理道の状況について報告したいと思います。ついては、今日その田島参事がお越しなので、私の方から伝言ゲームではなくて、ご自身からご説明いただきたいと思います。よろしくお願いします。

(田島参事)

 くらし・環境部参事の田島です。よろしくお願いいたします。お手元の資料に、この地図の付いたものがございます。これをちょっとご覧ください。静岡市が管理します林道東俣線、それから、起点のところから、約3.8キロ上流のところに、路肩決壊が発生しておりました。1番のところがその位置になりますが、そこは路体がなくなってしまったものですから、仮設道路、その河川の方に降りて、いったん河川の中を走って、畑薙橋、前回行かれた方が、赤い橋があったと思うんですが、その手前側で、また、本線に合流するといったような形で仮道が作設されておりました。その他にも、各所が路体が紛失したり、流出したり、崩土がかなり出ていたというようなところもございましたが、すでに排土とか、進んでおりまして、現時点では、大型車両の通行は難しいんですけれども、普通車両のみの通行ができる状態ではありました。また、二軒小屋から奥の特種東海製紙株式会社の管理道につきましては、特に写真で言いますと、4番の写真をご覧ください。4番、5番のところがそうなんですが、全般にわたって、道路自体の流出や路面の土砂崩壊、これも無数にあったんですけれども、中でもこの写真にあります、途中に二橋、二つ橋がかかっておりました。その橋の閉塞が起こったせいか、その周りの道路の本体が流されて、もう完全に流出してる状況が見て取れました。これによって車両による通行はできないという状況が確認できました。また、写真の9番のところですけども、これがJR東海の西俣ヤードのところの写真ですが、資材置き場の一部が仮置きした資材とともに流出してるという状況が確認できました。以上簡単ですけれども、状況の報告までです。

(知事)

 どうもありがとうございました。この大井川の上流部ってのは脆弱(ぜいじゃく)な地盤なのですね。ですから、水が出やすい、出水しやすいV字型の地形となっているために、大雨で雨水が一気に流出すると、それがまた土砂崩落をもたらすと。それが甚大な被害に結びついてこういう状況になったということでございます。工事が始まりますと、最大700人程の作業員が入って生活することになります。今回のような状態になれば、完全に孤立化するということであります。仮に、けがでもするということになりますと救急車が入らねばなりませんけど、到底入れるような状態ではないと。V字型の渓谷ですから。従って、峡谷ですから、ヘリコプターも難しいということで、こうした状況、脆弱(ぜいじゃく)な地盤、特異な地形を考慮して、JR東海さんに対しては、工事における万全な安全な対策を、6月13日に宇野副社長にも申し上げたところでありますけれども、林道整備というものは、工事の安全性に関わるものなので、すぐにも整備するようにということを申し上げたわけですけれども、私は今回こういう事態になってるので、国交省にも、この現場をぜひ、なるべく早くですね、ご確認いただきたいと思っているところであります。

ふじのくに公務員の心得八箇条

 それから、資料を配布してるみたいですね。二つ、配布してるんですか。一つは、これは、ふじのくに静岡県県庁職員6千人は、皆、短いものですから知ってるわけでございますけれども、この、ふじのくに公務員の心得八箇条の第二条「嘘・偽りは言わない」というところに赤線を引っ張りまして、三重県知事に差し上げました。これは、先週月曜日11日全国知事会があったときのことであります。なぜ差し上げたのかと言いますと、この5日前の11月6日の定例記者会見で、その1週間前の10月29日、饗宴の儀におきまして、私の方から、三重県知事さんを呼び止めまして、なぜそういうことができたのかと言いますと、春秋の間に、最終的に饗宴の儀が行われる場所に移る前に、参加者に対しまして、高御座と御帳台を見学できるというご配慮がありまして、それを見るので、皆さんが、それぞれ自由に、見て回ってたわけですね。そこで私は鈴木知事を見つけまして、呼び止めまして、リニアの件においては、いろいろとご心配いただいてると。ついては三重県における状況を知りたいということで、ルートなかんずく駅の場所を決めましたかと言いましたところ、前回皆さま方に報告したとおりのことを言われたわけであります。その話しかしていないんですね。全体、これは松の間、正殿の置かれている松の間から、豊明殿に移り、それから春秋の間に移る、この廊下の中でございましたので、だいたい3分から5分程度だったと思いますけれども、ほかの話は一切してないと。この話だけしてるわけですね。この間、知事会で、どうしてあれがなかったと言われるのかと言ったら、証拠もないという話でですね。確かにそれ、話ですから記録されてない。しかし、偽りを言うってのはおかしいでしょ。黒を白と言うのは。それで、なぜそんなこと言うのかと。いや、あんなことはなかったと。これからは文書で聞いてくれと言われましたので、あったことを前提にしてそういうお話されたわけですけれども、そういうふうに言いつのられたので、渡すもがなと思ってたんですけれども、静岡県県庁では、一切、身に私を構えず、「嘘・偽りを言わない」ということを心得としているということでお渡しいたしました。さっと見られたというふうに思います。最近は、あったこともなかったことにするようなことが、政治家の間で横行しておりまして、そういう意味では、そういう資格を持った政治家かなと思いますけれども、これは不健全なことで、うそつきは泥棒の始まりです。ましてや、人の上に立つ人は、うそ偽りを言ってはいかんというふうに強く思っておりまして、こうした政治家の資質というふうにさえ見られかねない。最近の、いわば強弁をして、言い張り続けて、事実を隠すといいますか、事実と異なる状況の説明に終始してしまうということが横行しておりますので、大変危険なことだと思っております。

第19回全国中学生都道府県対抗野球大会in伊豆

 それからもう一つ、お渡ししましたのが、この全国中学都道府県対抗野球大会っていうのがありまして、今年で19回、毎年、伊豆市を中心に行われておりまして、三島市とか伊豆の国市とか、地域の人たちが、中学生のいわば全国大会でございまして、ここに、これまで19回ですね、参加してない県が、秋田県、鳥取県、岡山県、佐賀県がありましたので、それぞれの全国知事会に来られていた、知事さんならびに副知事さん、知事が来られていないのは副知事さんにこれを渡しまして、また知事さんには、ぜひ来年は20回目で節目のときなので、この富士山カップ、ぜひ、ご協力いただきたいということで、渡したものでございます。

 一応私の方からの発表項目は、3件プラスアルファでございました。




記者質問:ふじのくに公務員の心得八箇条

(幹事社)

 どうもありがとうございました。

 よろしくお願いします。発表項目について質問のある社はお願いいたします。リニアについては、今、先ほど田島さんのご説明のあった件と公務員の心得と三重県の関係という形でちょっと調整をさせてください。各社質問あればよろしくお願いいたします。

(記者)

 この公務員の心得八箇条の件なんですけれど、これを2日に渡して、どういう反応だったでしょうか。

(知事)

 さって見られて、しまわれました。

(記者)

 知事会のときに三重県知事に取材させてもらったんですけど。そのときはまだ亀山っていう単語は地元の人たちは、誘致を頑張ってるっていう意味で、名前を出したっていう話をしてたんですが、それ自体は、事実でないという認識でよろしいでしょうか。

(知事)

 彼は地元の人というよりも、二つ地名を挙げられまして、そして、私は全く三重県の状況については、全く知らなかったので、ですから、そして地名、それから数字ですね、可能性。これは彼が説明されたわけです。彼の方から、亀山の地を挙げられて、私は亀山は行ったことはありませんから、昔のシャープもですね、工場があることを知ってましたけれども。もう一つは、伊勢の神宮のところにご誘致なさりたいのかなというふうなイメージぐらいしか持たなかったわけですね。ですから、非常に驚いたと同時に、あそこまで進んでるかという印象を持ちまして、ありがとうございましたということで、その話は、私の質問に始まり、亀山の話を聞いて終わったということです。聞くべきことを全部聞いたわけですね。その他のいわゆるついで話でしたんではなくて、このとき、愛知県以西の進捗(しんちょく)状況について正確に知事さんから知りたいと思ってたわけです。遇遇、三重県の鈴木知事さんと、奈良県の荒井知事さんがいらしたので、先に存在に気付いた三重県知事にお声をかけ、そのあと奈良県の荒井知事にもお声をかけて、この件についてお話をしたということでございました。

(記者)

 確認なんですけれども、その三重県知事とのやりとりっていうのは、これは三重県知事の側からすると、公に言われると思ってなくて言ったことが公に言われてしまったとかそういったような受け止めの意識のずれがあったのかなと想像するんですけど、そのへんはいかがでしょうか。

(知事)

 そうでしょうね。だけどリニア問題っていうのは、三重県知事さんも、この間、その前の知事会のときに、大村知事さんのことがございましたので、他の知事さんがいろんなご発言をされたので、関係者にはお話をしておりましたので、私の全国知事会における最大の関心事であったということで、ですから、三重県知事さんも、即お答えになったわけですけれども。確かにお立場もあるということもよく分かっておりましてね、それはそれとしていいわけです。だけど、そんなこと言ってないとか、事実無根であるとかというのは、これは、無根ではありませんから、事実どおりのことなんですから。それを帳消しにするっていうか、なかったことにするというのはやっぱりよくないということです。もちろん私は恐らく三重県の正式に決まってるとか、あるいはその手続きを、JR東海さんともやらなくちゃいけないということもあるのでしょう。そうしたことについて、最終の詰めをなさってるに違いなくて、その他のところも私も、三重県の知事さんの立場に立って分かりますけど、だけどあったことなかったというのは、これはよろしくないと思います。そういうことは公式に決まってないので、立ち話で申し上げたけれども、ああいうことは言ってほしくなかったということでそのまま、今あなたが言われたように、そのとおりそう言われればそれで済んだことではないかと思います。

(幹事社)

 日時の確認なんですけれども、10月26日が、宮中の行事がありまして、全国知事会は今月の11日ですよね。この紙を渡されたのは、2日っておっしゃいましたか。

 全国知事会の後、11日は全国知事会、会って会話をされたじゃないですか、都道府県会館で。それの会話の後にお渡しされたということですか。

(知事)

 そういうことです。

(幹事社)

 そういうことですね、今さっき2日っておっしゃった、違います。

(知事)

 11月2日というのは、10月29日に、饗宴の儀があったんですね。そのときに、この件について三重県知事さんとお話をいたしまして、その後、記者会見になりましたね。その記者会見のときにそのお話の内容を、ここで申し上げたと。その後、三重県の方から、ものすごい反発があったので。そして、それから5日後に、全国知事会があって、全国知事会で「なぜ、ああいううそを言うのか」ということを直接聞いたわけですね。

(幹事社)

 これは常にお持ちになってるってことなんですね。この八箇条。

(知事)

 いいえ、これは、あの人も公務員でしょう、元。しかも、エリートですよね。ですから公務員たるもの、武士道に反することをしてはならんということで、もし言い張られるならば、お渡しするということで、全国知事会に行く直前にプリントアウトしたものを懐に入れて、彼と話をしたんです。

 私は全部覚えてますから。身に私を構えずとかね。「嘘・偽りを言わず」、「上にへつらわず、下に威張らず」。そうしたことを覚えてますので、皆さん恐らく、完全に完璧にとは言わなくても、それなりに、これは八箇条ですからね。それなりに心得てらっしゃると。公人三則もそうです。「来るもの拒まない」、「助力を惜しまない」、「見返りは求めない」と。こうしたものが、今、公務員が、必ずしもよくない利権と結び付いた、あるいは権力と結び付いた、その人たちに、行政マンが吏道に反するような忖度(そんたく)をしたり、うそをついたりしてるでしょう。これが横行してますね、一部。しかも、権力の中枢部でもそういうことが、佐川国税庁長官のですね。こと、あるいは森友・加計問題にしろですね、自殺者まで出てるじゃないですか、公務員の中にね。これ非常に不健全ですよ。だから、やはり自らを律しなくてはいけない。その一番の基礎は、うそを言ったらいかんということですね。ましてや、事柄がばれたら、それを不都合だからといって、なかったことにするといったような強弁を言い続けて、それが勝ちだみたいな、そういう事態が横行しているのを、私は一国民として憂いております。




幹事社質問:リニア中央新幹線

(幹事社)

 他ございますでしょうか。じゃあ、幹事社の質問させていただきます。

 引き続きリニアの関係でお尋ねいたします。3者協議についてです。知事はこれまでの県、JR東海との協議について、国土交通省に対して、評価や見解を文書で回答するよう求めていらっしゃいますが、これについての現状はどうなっていますでしょうか。

 また、協議の枠組みは環境省の参加も望ましいとしています。その後の要望等を含めた、今の現状はどうでしょうか。また行司役である国交省側から何か反応がございますでしょうか。よろしくお願いします。

(知事)

 ありがとうございました。リニアの件、ご関心の最も高いと存じますけれども、国交省から、目下のところ回答はありません。しかし、行司役である以上、これまで静岡県の専門部会とJR東海の担当者との間で、公開の場でなされ、質問書も、中間報告書と中間意見書っていうのを出しまして、それに対する回答も、両者の膝を突き合わせて議論した後、最終回答も頂いておるので、これ論点が明確になってるわけですね。こうした論点に対して、どういうお立場で臨まれるのか。これはまずもって、行司役がよって立つべきお考えの筋みたいなものは、われわれも知っていなくちゃいけないということで、文書で回答してくださいということは、藤田事務次官が来られたときに、明確に申し上げました。それを待ってます。先週に来るというようなことを、その前の週の週末に、週明けには届くはずだと言われていたので、先週に来ると思ってたんですけれども、来なかったですね。それが現状ですね。

 それから、環境省への要望について、これは環境省に対しては、JR東海とこれまでの対話の状況等について、ご報告を申し上げているということでございます。小泉環境大臣からは、具体的な要請があったら何かできるか検討したいとおっしゃっていらっしゃるということなので、私としましても、機会があればお目にかかりたいと思っております。一方、国交省の反応についてのご質問でございますけれども、8日に記者会見を国交大臣がなさいまして、「リニア事業の担当は鉄道局であり、必要に応じて関係省庁、関係部局等の知見を活用しながら、鉄道局に対応させていきたい」と述べられているわけであります。しかし、これはちょっと難しいなと思っております。実は昨日、大饗の儀がございまして、これ自体は12時から始まるんですが、11時から11時40分の間には、しかるべきところに来てなさいということで、これは宮中の春秋の間というところに、豊明殿に移る前に、大饗の儀に移る前に皆いたわけですが。それは、この間の大嘗祭に出席した知事さんと、それから事務次官が来てられたんですよ。それから各省のOBとか、偉い人たちがいっぱいいて、そして何と、割と早めに行ったので、座ってたんですね。座席の数は限られてるので、かなり人が立ってたんですけど、後から来られた人は立ってたんですよ。つかつかつかと、寄ってきた人がいます。それが、藤田事務次官でした。お話の様子では困られてる状況でしたね。手詰まり感が非常に強いというふうに見受けました。今回のこの江口技術審議官の、関係市町への聞き取りですね、これに対しても御礼を申し上げると同時に、彼が聞いてる話は皆、水問題でしょう。ですから鉄道局絡みというのは、鉄道局のいわば所轄から離れたところに関わる報告を受けられているということで、さらに後、袋井市も回られるそうでありますけれども、全てこれ水問題で、こうした問題を受けて、このまますぐに進めるっていうわけにいかなくって困ってるっていう風情でしたね。ただ環境省についても、各市町から、ぜひ環境省にも加わっていただきたいと言われてますでしょう。それはもう当然のことで、二つ理由があります。環境省的立場から言えば、従来の立場から言うならば、環境影響評価っていうのは国交大臣に対してなさってるわけですね。これは平成26年の夏頃じゃないかと思います。そして、その同じとき、平成26年の夏ごろに、南アルプスがエコパークにユネスコによって認定されました。それまた、加えて、平成26年度やっぱり同じころに、いわゆる水循環基本法というのが制定されたわけですね。水循環基本法というのは、森は水の恋人ということの哲学を法令にしたもので、上流から下流に至るまでの水循環というものを、これをきちっと踏まえないといけないということなわけですね。こういう二つの事態というものがあるわけです。ですから、当初、環境影響評価というもの出されたときの条件と異なってるってことですね。エコパークになったということが一つあります。そして、これは環境省に関わることでしょう。

 それから、新しい法律が、水循環基本法というのもあります。これ鉄道局の管轄ではありません。ですから、こうしたことに照らせば、環境省はあらためて環境影響評価法を現状に応じた形で、国際的にもきちっと説明できるような形でなさるべき義務があるのではないかと思っておりまして、ですから、従来の環境影響評価の前提条件と、ちょうどこの彼らが出された後に生じた事柄との間で、現状が異なっていますのでね。そして今、静岡県は、水の問題で大変だということで、鉄道局の管轄外のことについて、今、江口審議官がその状況を聞き取られているということでありますから、環境省の出番が来たなというふうに思っています。ですから、そういうことを、大臣に直接申し上げる機会があればいいなと思っているわけです。

 それからもう一つ、昨日、民放の方で、長いリニアの問題に関する放送がありました。そこで大村知事さんが、農水省のご出身ということもあって、国の関与を強く求められると同時に、農水省として出てこないのかというようなこと言われてましたね。それはもっともなことです。というのは、志太榛原中東遠、すなわち大井川の流域は、農水省が国費500億円以上、600億円ぐらいかかったかと思いますけれども、浅川関東農政局長時代に、浅川農政局長も来られて、志太榛原中東遠の土地改良区のトップ、その中の1人は菊川市の市長さんも入ってますけれども、大変に素晴らしいお祝いがあったんですよ。これによって、なけなしのこの大井川の水を上手に均等に配分して、水問題で流域が困らないようにということで、しかし今はその水が風前のともしびになりかねない状況でしょう。遇遇、これも多分饗宴の儀だったか、もしくは即位式正殿の儀であったか、宮中で当時の関東農政局長されておられた女性ですけれども、浅川局長さんがご挨拶に来られまして、今、大臣官房総括審議官をしていると。それでそれは大変結構なことだと思う、要するに栄転されたわけですね。しかしながら、今こんな状態になってますと、全くそれ知らなかったような状態で、農水省としても、この件についてせっかく国費を投じて、水が上手に行き渡るようになさった、あれが無駄になりかねない状況になってるから、関心を持っていただきたいと言ったら、「はい分かりました」っていうふうなご返事を頂いたと思っております。ですから大村さんのご心配も、それが農水省の今無関心ですね、これまでの。これも、問われるべきではないかというふうに思っています。




幹事社質問:リニア中央新幹線

(幹事社)

 1点だけ確認をさせてください。事務次官と言葉を交わされたときの、手詰まり感っていうキーワードなんですけど、それは事務次官が言われた、それとも印象として知事がそう受け止めた、どちらでしょうか。

(知事)

 印象です。

(幹事社)

 印象ですか。

(知事)

 ただ、困っているという話をされました。それから、問題が、解決の方向というよりも、より複雑になって広まってると。ちょっと時間がかかるというような意味のことは言っておられましたね。私は、これ山梨県側からは掘り進むと、トンネルを掘れば水が出てきますけれども、特に畑薙山の断層は、民間の放送でも丁寧に説明されてましたけれども、水が出る場所にすぐに遭遇します。膨大な水ですね。これは、トンネルからは流出しますけれども、静岡県からは失われるってことになります。こうした状況で、これを技術的に解決する今、技術のレベルが確立されてないんですね。ですからこれは、少し時間をかけて、JR東海は今、関係市町から不信の目で見られてますから、JR東海としては、例えば閑蔵線のトンネルを掘るなり、あるいは今の東俣線の整備をしっかりと、これ静岡市の管轄の林道ですから、静岡市も本腰を入れて現場に見に行っているのかどうかとそれは思いますけれども、自ら管理者なわけですから、JR東海と協力して、林道の安全、これを確保しなくちゃいけないというふうにも思ってるところでありまして、さもなければ、工事にもできないと、工事になると水が失われると。水が失われるってことであれば、それが技術的に不可能であれば、1回、立ち止まって考えるべきだと。例えば山登るときに、途中で天候が悪化したらどうしますか。これは登山を諦めて、登頂を諦めて下山しますね。そうすると、かなり投資が無駄になるんじゃないかとおっしゃるので、しかし、仮に無理してやって、結果的にもっと大きな損害になる可能性もあると。ですから、ここは技術が確立していない以上、それをしっかり見極めるまで、中間目標である2027年ではなくて、東京から大阪まで通じて、はじめてリニア新幹線の意義っていうのが、スーパーメガリージョンという6500万人の大都市圏というものができるということでございますので、それが最終目標ですから。最終着地点から、今どうしたらいいか考えるべきときに来てると。今不測の事態が起こってるというふうなことで、そうした議論、これ10分ぐらい立ち話で、かなり長かったんですよ。

 彼の方も、私がリニアに反対してないことをよくご存知ですから、もともと、1999年か8年には乗ってますしね。これを売り渡そうとしてるので止めた経緯もございます。人を通じてですけれども。

 そうしたことで、これの、国に果たすべき役割というのは、誰よりもよく知ってる一人の知事です。ですから、リニアに反対しているわけじゃないと、これは日本の持ってる技術の波及効果も大きいし、日本の全国の国土計画に持つ意味も大きいし、国土計画をずっと20年余りにわたって策定に参加していた、国土審議会の委員としても、その意義はよく知っているんですね。同時に、南アルプスの問題は、今技術的に解決できないということであればどうしたらいいか、それを考えるのは国の役割じゃないかということを、事務次官に申し上げました。

(幹事社)

 ありがとうございました。各社さん、幹事社質問で、質問あればよろしくお願いします。

(記者)

 3者協議についてなんですけども。国土交通省は2027年の開業というのは当然という立場なんですけれども、そういう国土交通省が行司役をやって、知事は公正な協議というものができるというふうにお考えでしょうか。

(知事)

 いいえ思ってません。2027年の開業に間に合わせるための協議ではないはずです。リニアのこの工事と、これは別に南アルプスだけの工事はありませんけれども。これと南アルプスの保全、水環境の保全、水の流量、また水の水質、それから土捨て場、等々の管理ほかですね。こうしたことをどう両立させるかということがポイントなんですけれども。2027年開業ありきという鉄道局の立場というのは、行司役としてはふさわしくないでしょう。全体として全幹法にうたわれている国交省認可機関でございますから、事業者に対してご指導されるに、事業者のお決めになった目標、それ認可したのあれですけど、変更も可能なわけですからね。これは今回の市町の首長さんとお目にかかれた折に、もちろんこの事業の変更というのは、事業者が求めれば国がするし、場合によってはこれをやめてしまうということも、事業者がお決めになれば国はそれを認めるというふうに法律上なってるわけですね。ですからこの全体を見つめるというお立場になってるのは、第三者の目では国なわけです。ところが鉄道局の管轄以外のところが今問題なってるっていうことを、今回鉄道局の技術審議官江口さんは体で感じ取られたということは、ぶら下がりの彼の発言からも明確で、その報告を受けられてる藤田事務次官の昨日お見受けした状態からも明確で。これは自分たちの仕切りを超えているというふうな今状態になってるんじゃないかと。だから今は手詰まり感というふうに私は印象を申し上げましたけども。ちょっとこれどういうふうに打開するかっていうことを今、ご思案中ではないかと思いますが、差し当たって、鉄道局が全部仕切るっていうことはできないという、そういう現状認識を藤田さんもお持ちではないかと思っております。

(記者)

 今言われたその事業の変更も可能というのは、ルートの変更も含まれますでしょうか。

(知事)

 それはもう全てですね。ルートの変更といってもね、まだルート決まってないところもあるわけですからね。そういうルートを決めるということもあるわけでしょ。もうルートについては、先ほど三重県知事からインフォーマルな形ではありますけれども、知事さんそういうご認識をお持ちなわけですね。しかも2033年までに、つまりお伊勢さんの遷宮のときまでに間に合わせてほしいとまでNHKテレビで放映されてるわけじゃありませんか。NHKの記者に聞きますれば、この点は、いわゆる立ち話ではなくて明確にご本人に確認した上で報道したと言われてますから。だけど今のところ2037年というのが、全体の完成目標となっております。2033年って言ってる人もいるわけです。前倒しと。ということになれば、これは大阪と愛知の間を、早く始めないとできないわけでしょ。じゃなぜ2037年なのかと言いますれば、もともと2045年だったわけですから。ほとんどの人はおじいさんになってます。場合によってはこの世にいないとかですね。そういうのがなぜ8年間も早まったんでしょうか。それは財投がここに入ったからですね。3兆円。なぜ財投が入ると早まるんでしょうか。それは当初の計画では、東京、名古屋でまず運行開始して、それからあがる営業利益を順次ためて、体力増強した上で、それから名古屋から大阪に取りかかるという。しかし、その営業利益分をちゃんと国が出すということになったので、それで一気に8年間も早まったわけです。ですから国のお立場というのは、事業を采配するだけの力があるわけですね。そして地元の首長さんも国の目標というか、現在のJR東海の目標、すなわち2037年でしたか。これを、さらに4年早めろとまで言ってる人がいるわけではありませんか。ですからそういう意味では、そういうルートについてのことも含めてルート変更とかルート決定とか、なかんずく駅をどこにするかということなどについては、始められるところから始めるというふうにすれば全体の目標年次を、2037年、なるべく早くというふうなこともできますよね。

 そうしたことが第三者の観点から言えるのは国だと思います。




幹事社質問:リニア中央新幹線

(記者)

 そのルート変更にはその静岡工区のルート変更も含まれるということでしょうか。

(知事)

 静岡工区、静岡のルートが決まったのは最後ではなかったかと思います。他のルートも言われてましたからね。現在はそのルートでやってますけれども。ルートで出てきた問題。すなわち水問題。これが一番中心であるということも江口さんはもう恐らく、重々に認識されたと思いますが。この水問題を解決する技術的なレベルにJR東海さんは達していないということであれば、じゃあどうしたらいいかと。技術の進歩を早めるためにさまざまな研究をするとかいうこともあるでしょう。だから無理をしないということが大事ですね。無理をして取り返しがつかないことが起こったら、それこそ、今、山梨県で起こっているような水枯れの問題が防げるわけです。

(記者)

 前回の会見で、江口審議官が流域の市町を意見聴取に回っているということに対して、今までJRがどうして説明してこなかったのかという話をしていたと思うんですけれども。その後に、JR東海の金子社長は流域市町に説明に行きたいという意向を示されましたと。またこれに対して、一部報道、われわれも言質は取ってるんですけども、流域市町側の首長からは、これを拒否するという声が上がっております。こうした市町の反応について、知事はどう思われるかというのをお聞かせください。

(知事)

 市町は当然JR東海に対して、不信感を抱かれてるわけですね。そしてまた利水者の人たちでつくる関係団体がありますけれども。そこは一致団結をして、いわゆる静岡県中央新幹線対策本部と言ったかな。対策本部で対応してくださいと。しかも専門部会を通してやってくださいということになっているので。それはどうしてかというと、それまでのJR東海さんの地元への説明というのがなかったに等しいということでないかと思います。聞き取りも含めてですけども。それを今、江口さんがやっていると。それすらやってなかったということですね。それが今、結果的に不信の真っただ中で会いたいと言っても会う必要もないと。もう専門部会とJR東海さんの関係者との間でなされているさまざまな疑問点、公開されてる質問書、意見書ですね。これに対して数十にのぼる疑問点が明確になってるわけです。これに対して回答もしないので、ただただ水はなくなりませんよということを言いに来られてもですね、何の交渉にもならないというふうに思われていると。それがしかも8市2町でしたか。8市2町、全会一致というのはすごいことです。いかにこの不信が、JR東海さんの方向に向けられてるかと。なかんずく担当のトップは葛西さんなのか、宇野副社長なのか知りませんけれども。下流の100キロも下流のとこは関係ないとまで公言されたわけですから、それは怒るのは当たり前ですね。そういう状況の中で技術はあるのかと聞いてるわけですから。それが今やってる技術を施す上で科学的なデータというのはあると思いますけれども、データはちゃんと根拠があるのかということを聞いてるわけですね。今のところないっていうのが専門部会における共通の理解だと思いますけれども、こうした乱暴なデータに基づく、取りあえずやってみなきゃ分からんと。鉄道局局長とかJR東海さんの態度ですから。それはやってみなきゃ分からないということで、安心なんかできませんよ。言われてるのはもっともじゃないでしょうかね。会う必要はないと拒否されてるわけであります。

(記者)

 つまりそれはJR側としては去年の8月に、先ほど知事もおっしゃった個別の交渉を遠慮してほしいというふうに利水関係協議会が発足した際に、難波副知事の名前で出ていた通達があるから今まで説明してこれなかったんだという主張だったんですけども。それより以前に説明をしておくべきだったんじゃないかと。

(知事)

 もちろんですね。もうリニアが通ると。大井川の源流にトンネル掘ると、それについて、ちゃんと地元の理解を得なくちゃなりません。そもそも、それぞれの地域における地域の貢献を全幹法でも第1条でうたってるわけですから。そのことについてご説明はなくちゃいけなかったわけですけれども、なかったわけですからね。今の状態になってると。不信を取り戻すためには地道な地域貢献、私は林道ならびに三ツ峰落合線の整備ですね。これ静岡市と約束されたので、これを早くすることが作業道の安全にもつながってくるし、作業員の不安を解消することにはなると。閑蔵線というのがほぼ決まっていたのをですね、突然、常々「連携、連携」と言ってる人が突然何の連携もなしに、ああいうことしたので。だから不信の体系はJR東海さんと関係を持った特定の市にも向けられてるんではないかと思います。

(記者)

 先ほどの関係市町の反応なんですけど、本当に念のため、失礼かもしれないですが。県がこの判断に何か関与しているということはないという。

(知事)

 全くありません。大体、私の意見などを聞く人ではないかもしれないと。みんな猛者ですからね、それぞれ。しかし彼らが連帯してるといいますか、一致団結していらっしゃるということを報道で知って、僕は正直感動しました。

(記者)

 具体的にどういう感動ですか。

(知事)

 どなたも個別に何かJR東海に電話されたそうじゃないですか。JR東海さんに会いませんというふうに。その報告を受けてるんです。ですから何か相談をして、お前どうする、私のとこどうするということではなくて、JR側の希望に対して、それぞれ8市2町の首長さんが即座に反応されたわけでしょう。そんなところに私が関与するべき筋のものではありませんから。各関係市町に働き掛けたいとおっしゃってるわけで、私はむしろそれは関係市町さえオーケーと言われるなら、ともかく社長が来るっていうんですから、これは礼を尽くして迎えなくちゃいけないし、結構なことだとすら思っていたわけです。

(記者)

 はい、ありがとうございました。




幹事社質問:リニア中央新幹線

(記者)

 先ほど、農水省の無関心が問われるべきとお話になってましたが、これは3者協議で農水省を含め、環境省だけじゃなくて農水省も含めるべきだっていうのが知事の考えということなんですかね。

(知事)

 これはもう鉄道局マターではなくなっているということじゃないかということです。ですから、その3者協議の中に入ってくるとかということではなくて、環境省マターのことでしょうと。農水省マターのことでしょうと。農水省の数百億円国費を投じたこと、それが今、危殆(きたい)に貧しているということについて、農水省は無関心であり続けてよろしいんですかということを、大村知事は民放のインタビューに答えて言われてるわけですし、私自身も、浅川旧関東農政局長に直接申し上げました。彼女、無関心でしたよ。もう仕事終わったから、今、重要な仕事されてるのでそのことについては知らなかったという、そういう反応を示されましたのでね。無関心であるのはおかしいと思います。ですから、これは別に鉄道局と一緒にするということではなくて、本当にこれは農業用水がきちっと確保できるのかどうか、農水省はそういうことについてエキスパートがいるはずですから、見なくてはいけないと。環境省は環境省の方で、水循環基本法であるとか、エコパークとしてユネスコのいわば人類の財産になってることに対して、環境影響評価というものが果たしてそれ以前の状況において作られたものだから、そのままでいいというふうに思ってらっしゃるんですかと。思うわけにはいかないでしょうと。これを踏まえて、今新たにこの現状をどう見るかということについて、国交省なりあるいは事業者に対して、答えるべきそういう状況になっているということで、鉄道局の諮問に答えるというよりも、地元やあるいは農業関係者や、利水関係者や、そういう人たちのための国の仕事でありますから、それぞれ職掌が違いますので、職掌の違うところできちっとコミットしなくちゃいけないということで、言ってみれば大臣マターでしょ。鉄道局の仕切れるような小さな問題と、そこに全部集約できる問題を超えてるということですね。

(記者)

 今のお話ですと、国交省鉄道局に集約されるマターではないとおっしゃったんですけども、その後の関わりとして、具体的にはどのようなことを知事としては期待したいと思ってらっしゃるのかが今ひとつ見えないんですけども。その農水省と環境省とかの関与に対してその知事が期待するものっていうのは具体的にはどんなことですか。

(知事)

 国交大臣、環境大臣がどう思ってらっしゃるかってことですね。この件について。

(記者)

 これを3者協議の場で表明しろということですか。

(知事)

 違います。3者協議は3者協議で、これは従来、JR東海さんと静岡県とこれの行司役をするということだったわけですが、地元に回られる中、また愛知県知事のご関心、これは農水省のOBとしてのご関心でしょうけれども。この問題は農水省の問題だろうと、この問題は環境省の問題ではないかという意見が起こってるわけですね。国交省の名前出てきてないわけですよ。だからそれに対して国の司のトップが、意見を集約して県民国民にご評価を、というかコミットメントをしているその中身を、皆知りたがっているわけですね。それは別に3者協議の中に入って言えという事ではありませんから、国民に向けて言ってもらったらいいわけです。

(記者)

 ありがとうございます。




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