(幹事社)
どうもありがとうございました。
よろしくお願いします。発表項目について質問のある社はお願いいたします。リニアについては、今、先ほど田島さんのご説明のあった件と公務員の心得と三重県の関係という形でちょっと調整をさせてください。各社質問あればよろしくお願いいたします。
(記者)
この公務員の心得八箇条の件なんですけれど、これを2日に渡して、どういう反応だったでしょうか。
(知事)
さって見られて、しまわれました。
(記者)
知事会のときに三重県知事に取材させてもらったんですけど。そのときはまだ亀山っていう単語は地元の人たちは、誘致を頑張ってるっていう意味で、名前を出したっていう話をしてたんですが、それ自体は、事実でないという認識でよろしいでしょうか。
(知事)
彼は地元の人というよりも、二つ地名を挙げられまして、そして、私は全く三重県の状況については、全く知らなかったので、ですから、そして地名、それから数字ですね、可能性。これは彼が説明されたわけです。彼の方から、亀山の地を挙げられて、私は亀山は行ったことはありませんから、昔のシャープもですね、工場があることを知ってましたけれども。もう一つは、伊勢の神宮のところにご誘致なさりたいのかなというふうなイメージぐらいしか持たなかったわけですね。ですから、非常に驚いたと同時に、あそこまで進んでるかという印象を持ちまして、ありがとうございましたということで、その話は、私の質問に始まり、亀山の話を聞いて終わったということです。聞くべきことを全部聞いたわけですね。その他のいわゆるついで話でしたんではなくて、このとき、愛知県以西の進捗(しんちょく)状況について正確に知事さんから知りたいと思ってたわけです。遇遇、三重県の鈴木知事さんと、奈良県の荒井知事さんがいらしたので、先に存在に気付いた三重県知事にお声をかけ、そのあと奈良県の荒井知事にもお声をかけて、この件についてお話をしたということでございました。
(記者)
確認なんですけれども、その三重県知事とのやりとりっていうのは、これは三重県知事の側からすると、公に言われると思ってなくて言ったことが公に言われてしまったとかそういったような受け止めの意識のずれがあったのかなと想像するんですけど、そのへんはいかがでしょうか。
(知事)
そうでしょうね。だけどリニア問題っていうのは、三重県知事さんも、この間、その前の知事会のときに、大村知事さんのことがございましたので、他の知事さんがいろんなご発言をされたので、関係者にはお話をしておりましたので、私の全国知事会における最大の関心事であったということで、ですから、三重県知事さんも、即お答えになったわけですけれども。確かにお立場もあるということもよく分かっておりましてね、それはそれとしていいわけです。だけど、そんなこと言ってないとか、事実無根であるとかというのは、これは、無根ではありませんから、事実どおりのことなんですから。それを帳消しにするっていうか、なかったことにするというのはやっぱりよくないということです。もちろん私は恐らく三重県の正式に決まってるとか、あるいはその手続きを、JR東海さんともやらなくちゃいけないということもあるのでしょう。そうしたことについて、最終の詰めをなさってるに違いなくて、その他のところも私も、三重県の知事さんの立場に立って分かりますけど、だけどあったことなかったというのは、これはよろしくないと思います。そういうことは公式に決まってないので、立ち話で申し上げたけれども、ああいうことは言ってほしくなかったということでそのまま、今あなたが言われたように、そのとおりそう言われればそれで済んだことではないかと思います。
(幹事社)
日時の確認なんですけれども、10月26日が、宮中の行事がありまして、全国知事会は今月の11日ですよね。この紙を渡されたのは、2日っておっしゃいましたか。
全国知事会の後、11日は全国知事会、会って会話をされたじゃないですか、都道府県会館で。それの会話の後にお渡しされたということですか。
(知事)
そういうことです。
(幹事社)
そういうことですね、今さっき2日っておっしゃった、違います。
(知事)
11月2日というのは、10月29日に、饗宴の儀があったんですね。そのときに、この件について三重県知事さんとお話をいたしまして、その後、記者会見になりましたね。その記者会見のときにそのお話の内容を、ここで申し上げたと。その後、三重県の方から、ものすごい反発があったので。そして、それから5日後に、全国知事会があって、全国知事会で「なぜ、ああいううそを言うのか」ということを直接聞いたわけですね。
(幹事社)
これは常にお持ちになってるってことなんですね。この八箇条。
(知事)
いいえ、これは、あの人も公務員でしょう、元。しかも、エリートですよね。ですから公務員たるもの、武士道に反することをしてはならんということで、もし言い張られるならば、お渡しするということで、全国知事会に行く直前にプリントアウトしたものを懐に入れて、彼と話をしたんです。
私は全部覚えてますから。身に私を構えずとかね。「嘘・偽りを言わず」、「上にへつらわず、下に威張らず」。そうしたことを覚えてますので、皆さん恐らく、完全に完璧にとは言わなくても、それなりに、これは八箇条ですからね。それなりに心得てらっしゃると。公人三則もそうです。「来るもの拒まない」、「助力を惜しまない」、「見返りは求めない」と。こうしたものが、今、公務員が、必ずしもよくない利権と結び付いた、あるいは権力と結び付いた、その人たちに、行政マンが吏道に反するような忖度(そんたく)をしたり、うそをついたりしてるでしょう。これが横行してますね、一部。しかも、権力の中枢部でもそういうことが、佐川国税庁長官のですね。こと、あるいは森友・加計問題にしろですね、自殺者まで出てるじゃないですか、公務員の中にね。これ非常に不健全ですよ。だから、やはり自らを律しなくてはいけない。その一番の基礎は、うそを言ったらいかんということですね。ましてや、事柄がばれたら、それを不都合だからといって、なかったことにするといったような強弁を言い続けて、それが勝ちだみたいな、そういう事態が横行しているのを、私は一国民として憂いております。 |